前回あまりにもナチュラルに飛ぶ夢の話をしてしまったので、解説的にこれまでの飛行履歴についてお話します。
私の実家は2世帯住宅で、私が小さな頃はよく2階のリビングで過ごしていました。
テレビと炬燵(夏はローテーブル)のあるエリアと、ソファを向かい合わせに置いたエリア、そしてシステムキッチンや冷蔵庫のあるエリアが縦に繋がっていました。
私が夢の中で初めて空中を飛んだのは、そのリビングでのことでした。
「魔女の夢と絵本の夢」を見たのと同じ頃。
向かい合わせに置いたソファの間を、私は布団たたきにまたがって行ったり来たりしていました。
両親や友達が褒めてくれるのが嬉しくて、調子に乗って何度も飛んでいたことを覚えています。
次に空を飛んだのは、丘の上の塔の近くでした。
当時まだハリー・ポッターの映画は公開されていなかったのですが、足元にはまるであの飛行術の授業が行われていたような芝生が広がっていました。
空は曇り。
魔女の夢の建物よりずっと高くて細長い、土色と灰色を混ぜたような塔が少し不気味な印象でした。
背後には魔女の住んでいそうな森があって、すぐ近くに崖があることを知っていました。
そこで私は、布団たたきよりは少し上等な棒のようなものにまたがって、飛ぶ練習をしていました。
以前のように誰かが褒めてくれることはなく、心細い気持ちで塔より低い高さを何度か飛んでいました。
次に空を飛んだのは、小学生に上がってからのことでした。
これまでの飛行訓練とは打って変わって、遠足で足を運んだ自然公園までまさしく空を飛んで行ったのです。
このときは、何かにまたがることもなく、自分の体ひとつで空をとんでいました。
空は青空で、自然公園の木々も明るい色をしていて、とても気持ちが良かったことを覚えています。
それからも、私は何度も空を飛ぶ夢を見ました。
小学生の途中頃からは、『飛ぶ夢が見たい』と思いながら眠れば、それを叶えることができるようにもなっていました。
そして、これ以降の飛ぶ夢の正確な順番は覚えていないものの、内容を覚えているものは多く存在します。
たとえば、あるときはゴーカートのような、おもちゃのような車に乗って空を飛んでいました。
周りにはガラクタがたくさん落ちていて、鉄のゴミ捨て場のような雰囲気でした。
空は濃い灰色。
街灯のような灯りがあるおかげで近くは見えるけれど、飛べば見えるのは地上ばかり。
そして、飛ぼう飛ぼうという気持ちはあるのに、少し飛んでは重力に引っ張られるように地面に落ちていきます。
ハンドルを引っ張って上へ上へ持ち上げようとしていたときのもどかしい気持ちが忘れられません。
またあるときは、夜空を果てしなく高いところまで飛んでいました。
ビルが建ち並ぶ街をいくつも見下ろせるくらい高く、少し高度を下げるだけで内臓がヒュッとなるのがとても嫌な感じでした。
高層ビルやタワーよりずっとずっと高い場所なのに、何故か電柱と硬い電線があって、私はなんとか落ちないようにその高さまで飛んでいき、電線に腰かけて休んでいました。
そこから見下ろした景色は、今でも目を閉じれば浮かんでくるのです。
32.飛ぶ夢と飛行履歴
夢日記

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