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48.節約家は異常者かもしれない

お金

以前、私と似たような契約で働いていた職場の先輩がこんなことを言っていました。
 
「〇〇さんの娘さん、ボーナス80万もらえるんだって。いいな〜」
 
『めっちゃ不毛な話きたな』
 
思わず漏れそうになる心の声を抑えつつ、私は耳を傾けます。
 
なんでも、うちと同じ業種なのに他の会社では50万から80万のボーナスが出るとのこと。
 
さらに、我が社でも契約内容によっては30万くらい貰えるらしく、それが羨ましいと言って結構本気で落ち込んでいました。
 
いやもう、落ち込むと言うより傷ついた、ショックを受けたという様子。
 
先輩なのであんましこう言っちゃなんですが、私の心の声はポコンポコンと増えていきます。
 
『そこまで凹むなら転職すればいいじゃん』
 
『てか、バイト代足した私の手取りよりはもらってるよね?』
 
でも、まさかそんなことは言えないので、私は困ったような笑顔で振り返りました。
 
「まあでも、お金がある人はだいたいすぐ使っちゃうから残んないっていいますよー」
 
我ながら、偏った金持ち批判です。
 
しかし先輩は机に突っ伏したまま、「でもー、そんな大金ほしいー!」と切実な声で嘆いていました。
 
 
 
 
そりゃあ、私だって大金は欲しいです。
 
大金と言わず、500円でも100円でも欲しい。
 
だから、貯金と節約と投資で資産900万目前まで貯めているのです。
 
でもその先輩は、毎日ペットボトル飲料を飲んで、コンビニでお菓子を買って、ちょこちょこ旅行にも行って、ペットも飼っています。
 
それでいて、他の人がふるさと納税の話をしていると「私はそんなお金ないよ〜」と恨めしそうに言うのです。
 
さらに、退職金かなにかの積み立ても崩して生活費に充てていると聞きます。
 
いやあのほんと申し訳ないんですけど、それはいろいろと大丈夫なのだろうか。
 
 
 
 
でも、私はその先輩が好きなのです。
 
だから、単純に使わなければ貯まるという事例を伝えられたらと思ってこう言いました。
 
「私もバイト減っちゃったので今そんなに貰えてなくて……。でも、これまでのバイト代全く手を付けてないんですよ。バイト始めたときに、生活水準上げなかったんです」
 
すると、先輩はガバッと起き上がりました。
 
「え、じゃあ単純に計算して……150万!? そんなにあるの? 私より貯金あるよ。うらやましい!」
 
『いや、そこじゃないんだ! 計算すんな!』
 
うまく伝えきれずにこの有り様。
 
とはいえ、心の中の節約マウントが漏れ出していたにしても、斜め上の感想に私は衝撃を受けました。
 
『貯金150万もないって、どういうこと?』
 
YouTubeやネットで勉強していようと、“家計の金融行動に関する世論調査”を目にしていようと、あの中央値はただの数字でしかなかったのです。
 
その数字に色や形を感じる機会なんてありませんでした。
 
私にとって貯金150万というのは、知らないうちに通り過ぎていた数字です。
 
さすがに600万までスルーしていたのがそこそこ異常なことは自覚していますが、だとしても私が先輩のご年齢で150万なかったら結構絶望します。
 
人様の人生の背景なんて、他人にはわからないものです。
 
でも、だからこそ身に染みて実感したのです。
 
「世の中の人は、そんなにお金持ってない」
 
節約・投資界隈で頻繁に語られるこの言葉は、真実だと。
 
このことは、“バイト代=貯金と開示する”リスクで得られた最高のリターンでした。
 
 
 
 
そしてこの開示は、人様の財布事情をさぐるにはちょうどいいのかもしれないと感じました。
 
100万くらいなら資産の中央値だし、バイト代だけ貯金しているというのは現実的かつ妥当な理由だからです。
 
もちろん、私は知り合いのお金には興味がないので、今後使うことはないんですけどね。
 
今回は、「バイトのお金は今後もし両親に何かあった時のためにとってるんです。だから、親にも100万くらいなら出せると伝えてあります」と締めくくりました。
 
事実ですし、もし私の150万が余分な大金に見えているのであれば、贅沢するためのお金ではないと釘をさす必要があると防衛本能が働いたからです。
 
東京で好き勝手しているが一応は親孝行な娘、という印象も持ってもらえて一石二鳥。
 
でも本当は、環境に左右されて生活水準をあげないことが節約になるんだって先輩に伝えられたらいいんだけどな。
 
職場ではとにかくお金がない節約家のイメージを作っているので、また機会が降ってくれば出来る範囲でトライしたいです。

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