【光る靴】
光る靴を履いて飛ぶ夢を見た。
足にそれを装着すると、私じゃなくても飛ぶことができる。
夕暮れ。
開けた秋の山道を飛んでいると、昔観たアニメのキャラクターが身を隠すようにフラフラと歩いているのが見えた。
「こっちに来て」
事情を察して飛びながら彼の腕を引くけれど、自分より重たいものを掴んで飛ぶのは難しい。
私は彼に予備の靴を履かせ、夜の闇に紛れるよう唱える。
すると、靴の光が他の人からは見えなくなった。
ふたりで土手のようなところの上を飛んでいると、彼を探す警察の様子が見えた。
しばらくすると、彼の支援者が来てくれたので、私は彼を押し付ける。
そして、警察に居場所が知られないように一旦遠回りをした。
ようやく戻ろうとしたところで、パトカーが近くに止まる。
私は隠れなければと思い、雑木林に紛れるけれど、すぐに見つかってしまった。
その警察官は、よくテレビに出てる小日向さんが若い頃みたいな感じの男性だった。
私も警察官だったのだ。
彼は上司だ。
「今寝てなかった?」
探るような表情でそう聞かれ、「寝てない」と答える。
信用していない顔をしながらも、彼が仕事に戻るのを、私は静かに見送った。
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これは、1ヶ月くらい前に見た夢です。
飛ぶ夢では、誰かを引き上げて一緒に飛ぶこともあります。
今回のように空中にいながら引き上げる場合もあれば、ふたりで助走をつけて飛ぶことも。
また、のように落ちていく誰かを拾い上げることもありました。
それより多いのが、誰かに追われているパターンです。
誰にも見つからないように、ビルや建造物の何倍も高いところまで飛んで隠れようとしたり。
ビルの屋上のタンクみたいなところに隠れながら飛んだり。
鳥の巣のような木の上にある小屋の外側を、窓から窓まで何度も飛んで身を隠したこともありました。
もうひとつ、追われながら飛んでいた夢の話を続けます。
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【公民館】
公民館のような建物で、‘それ’が来たことを感じる。
‘それ’は、階段を登ってここまで来るようだ。
私がカーテンに隠れると、周りの人たちもカーテンや棚の後ろに隠れはじめた。
すぐに、ドアの近くから悲鳴が聞こえる。
私は窓を開け、細いベランダを伝って隣の部屋に入ろうとした。
けれども窓を開けたところで考え直し、もう一つ先の窓から入ることにする。
しかし、その窓から部屋の中を見ると、既に逃げ惑う人たちの姿が見えた。
私外壁の出っ張りに足をかけ、空に飛び立った。
どうにもうまく飛べず、少しすると地面についてしまう。
‘それ’は、じきにこちらに気づいて追ってくるだろう。
私は住宅地に入り、警察に助けを求めようとした。
けれど、現在地を伝えるため、緑の屋根のスーパーの裏口から入ろうとしたとき、‘それ’の気配を感じる。
場面は変わり、私は公民館で一緒にいた人たちと電車に乗っていた。
外は住宅地というより、少し田舎寄りのなんとなくさみしい風景だった。
ふと、扉に手をかける。
非常レバーなんて使わなくても、夢の中だから開けようと思えば開けられた。
私は扉を開き、電車の行く先にトンネルがあることに気づく。
電車は思ったよりゆっくりと進んでおり、飛び降り立って難なく着地できそうだった。
私は一度飛び立とうと風に乗り、うまく飛べず地面を蹴り、もう一度空に向かって飛び立った。
ガタン、ゴトン、という電車の音が小さくなっていく。
開け放たれた電車の扉が、どんどん離れていくのが見えた。
私は、煤けた茜色に染まる風景の上を飛んでいった。
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今年の秋、夕陽や夕暮れを目にした記憶はないのですが、夏から秋にかけて見た夢で私は2度も秋を強く意識した夢を見ました。
どちらも田舎の長閑な秋でした。
私の実家は住宅街で、田舎らしい田舎に住んだ経験はないので、どちらも想像上の場所となります。
でも、どこか懐かしく、あたたかくてさみしい印象でした。


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