「34.市販のお菓子断ちとその後」で、私は「お菓子の味が嫌いになったわけではありません。」とお話しました。
しかし先日、その認識が揺らぐような出来事がありました。
故あってプリングルスを手に入れたのですが、まず数週間、私はそれを食べることなく自室に住まわせていました。
これは、以前では考えられないことです。
市販のお菓子断ち(条件つき)を始めてからも、手に入れることがあれば1週間と置かず食べ尽くしていました。
食べたいという欲求に加え、『今うちに〇〇のお菓子がある』と頻繁に意識してしまうのがわずらわしく、早めに食べるようにしていたのです。
ですが、今回は違いました。
食べたいという欲求や意識するわずらわしさが、なかなか背中を押してくれず、何日も手が伸びませんでした。
そして、結局夕飯の足しという形で食したのですが……
あんなに大好きだったはずなのに、味があまりにも濃く感じられて衝撃を受けました。
舌を刺すような感覚が強く、最早なんの味かわからなくなる始末。
ちなみに食べたのは、プリングルスの中でも一番大好きなサワークリームオニオン味。
個人的にはプリングルスの中でも比較的マイルドな味だと認識していたので、驚きもひとしおでした。
と言うより、以前の私はプリングルスのサワークリームオニオン味に対して『味が薄い』とさえ感じていました。
でも、よくよく思い出してみれば、チップスターしか知らなかった子どもの頃、プリングルスの味にガツンとくるものを感じた記憶があります。
プリングルスを開発している人は、毎日プリングルスを食べているに違いない──そんなことを考えながら、私は時間をかけて完食したのでした。
これまでも、社食の味つけが濃く感じられたり、貰ったコンビニ弁当が塩辛くて驚いたりと、味覚に関して首をひねることは何度かありました。
しかし今回の件で、市販のお菓子断ちをすることで味覚が健康的になったのだとはっきりと自覚しました。
それと同時に、これまで自分の味覚が濃い味つけを求める方向にどんどん進んでいたことを知ったのです。
あのまま“夕飯お菓子生活”を続けていたら、味覚も健康も大きく失っていたと思います。
たまに食べるぶんには良いけれど、常用するものではないのだと改めて感じました。
そして、“自分で作ったお菓子はOK”という抜け道をフル活用して糖分は以前と変わらず摂ってしまっていると思うのですが、それは味覚にそこまで影響を与えないのでしょうか。
その疑問について調べてみたところ、市販のお菓子と自作のお菓子では、味覚へのアプローチが異なるとのことでした。
スナック菓子に含まれる化学調味料や香料は、自然界には存在しない濃度の刺激です。
それに加え、塩分・糖分・油分による計算された至福点は脳に快楽を与えるため、中毒性があるのだそうです。
さらに、人工甘味料や果糖ぶどう糖液糖は砂糖よりも強烈に甘味受容体を刺激します。
つまり、市販のお菓子の味つけは人類にとって刺激が強過ぎるということなのでしょう。
それこそ、本来の感覚が保てなくなるほどに。
82.市販のお菓子断ちと味覚の変化
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