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141.通帳を拾った話

その他

先日、仕事帰りのこと。
 
私は疲れてはいたものの、気分が良かったのでチョコザップでちょっとだけ歩こうと大通りを歩いていました。
 
すると、見覚えのあるデザインのものが道端に落ちていることに気がつきました。
 
正確には、そのデザインそのものを知っていたわけではありません。
 
140✕87の横長サイズ。
 
上1/3くらいに個人情報が詰め込まれた、誰もがひとつは持っている小さな帳面。
 
そう、通帳です。
 
『…………ヒェ』
 
突然現れた他人のプライバシーに引きつつ咄嗟に拾い上げると、夕方に降った雨の影響か、ほんのりと湿っていました。
 
 
 
 
取り敢えず拾ってはみたものの、財布のように“拾うだけでトラブル満載”になってしまうのか否か、判断がつきません。
 
中身を見ることすら憚られ、まずは辺りを見回しました。
 
しかし、探し物をしている様子の人は見当たりません。
 
『中身、どれくらい入ってるんだろう?』
 
不意に好奇心が疼いてページを捲ろうとしましたが、両手の指紋をつけるとあらぬ疑いをかけられるのではないかと思い、やめました。
 
中身を知ってしまうことも、ある意味ではリスクです。
 
万が一、5億円が入っていたらオオゴトになってしまいます。
 
一刻も早く手放すのが最善だと感じ、私は顔を上げ交番を目指しました。
 
 
 
 
交番に到着するや否や、まるで汚い物を渡すかのように通帳を差し出す私を、お巡りさんは存外あたたかく迎えてくれました。
 
「落とし物ですか?」
 
そう言って書類を取り出されるのが見えて、私は「あー、書かなきゃだめですか?」とちょっと面倒くさそうに笑ってしまいます。
 
だって、早いところ他人の個人情報と縁を切りたかったのです。
 
しかし、「できれば、住所氏名と連絡先だけいただきたくて」と白紙を渡されたので、おとなしく提供し、書類が出来上がるのを待つことに。
 
拾ったときの状況や場所などを聞かれて答えていくと、最後に権利についてはどうするかという話になりました。
 
「全然、なんにもいらないです」
 
ひらひらと手を振ったものの、お巡りさんは再度確認します。
 
なので、「5億円くらい入っていたら、欲しいですけど」と笑って答えました。
 
残念ながら、1桁万円しか入っていないとのことだったので、放棄で。
 
他人の不幸で金を得るのは、なんか違う気がしますしね。
 
5億円くらい入っていたら欲しいですけど。
 
最後に、お巡りさんに「でも、この方すごく助かると思います」と言われ、私はとってもいい気持ちで交番をあとにしました。
 
自分で落とし主を探して届けなくていいだけ、日本のシステムはありがたいなと感じました。

📷️拾得物件預り書の画像
 
 
 
 
通帳の落とし物って、珍しいですよね。
 
お巡りさんも、ATMでもないのに落ちていることはあまりないと仰っていました。
 
私はメインがネットバンクなので、通帳を落としたところでそこまで大事件にはなりませんが、それでもやはり、なくなれば困ります。
 
自分も気をつけなければと考えるのと同時に、私が将来なくし物をしたときも、こんなふうに戻ってきたらいいなと思いました。

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