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202.小学校の修学旅行の想い出〜お土産の男女差?〜

その他

〜石畳での「覚醒」と、お土産にシチュエーションを張り巡らせる女たちの生態〜
 
 
 
みなさんは、小学校の修学旅行について覚えていますか?
 
私はふたつほど、強烈に覚えていることがあります。
 
1つ目は、小さめのテーマパークのようなところでお土産を買ったときのこと。
 
チョコレート工房でとても感動したので、私はそのときに見たチョコレートを家族へのお土産にしようと決めました。
 
当時から、お土産にエピソードを求めていたのは我ながら流石だと思います。
 
私は山のように積まれた商品の中から今しがた見たものと同じチョコレートを手に取って、何人かの友達とレジに並びました。
 
ようやく自分の番が来て、保冷バッグを受け取ったときに遠くから先生の呼ぶ声が聞こえました。
 
集合時間が間近に迫っていたのです。
 
現在地からだと、集合場所までは少し距離がありました。
 
荷物をまとめる暇もなく、私たちは駆け出します。
 
そして丸い広間を走り抜けようとしたとき、私は石畳に躓いて転んでしまいました。
 
幼少期の私は慎重派の泣き虫で、外で転ぶという経験が少ないタイプの子どもでした。
 
膝から流血しながらサッカーの試合に熱中する男子を見て、気が知れないと常々思っていました。
 
なので転んだことも、お土産を床に叩きつけてしまったことも、可愛い保冷バッグが少し破けてしまったこともすごくショックで泣きそうになったことをよく覚えています。
 
だがしかし、泣いている場合ではありません。
 
他県のよく知らない場所に置いていかれては帰宅する手段を失いますし、みんなの前で怒られるのも嫌です。
 
私は視界を滲ませながらも立ち上がり、すぐにまた走り出しました。
 
その瞬間、私の中で変化が起こったように思います。
 
社会性なのか、不退転なのか、それまで石橋を叩くことで回避していた状況を乗り越えざるを得なくなったことで、遅れ馳せながら目に映る景色を変えられたのです。
 
走り抜けてみると、あんなに泣きたいと思った膝の痛みも、保冷バッグの破れも、チョコレートが欠けてしまったかもしれないことも、そんなに重要ではないように思いました。
 
ちゃんと洗ったのかすら記憶にありません。
 
ただ、その保冷バッグはなんとなく捨てられず、10年以上実家で保管していました。
 
 
 
 
2つ目は、修学旅行が終わったあと。
 
放課後に門を出てすぐのところで、同じ町内に住む男の子のお母さんに声をかけられたときのことです。
 
「〇〇ちゃんは、お土産に何か買ったの?」
 
そう聞かれたので、私は指を折りながら旅先での購入品を話して聞かせました。
 
もちろん、そこには件のチョコレートも入っています。
 
すると、男の子のお母さんは私の話に目を輝かせながらも困った顔で言いました。
 
「女の子はたくさん買ってきてくれていいね。うちは預けたお金、ほとんどそのまま持って帰ってきたのよ。女の子はしっかりしてて羨ましい」
 
今思うと、その男の子は勉強も運動もそれなりにできて、お友達にも優しく、ふざけることはあれど馬鹿騒ぎをするタイプではなく、お母さんに似て顔も良いという大変素晴らしい子でした。
 
だから、そのお母さんの発言は“無い物ねだり”であり、話す様子からも決して“女の子が良かった”という意味ではないと思います。
 
可愛い可愛い息子から、選びに選んだお土産を貰いたかったのでしょう。
 
それをなんとなく察しながらも、私は得意気に笑っていました。
 
そして、『男の子はあんましお土産を買わないのかも』と思いました。
 
 
 
 
大人になってみると、旅先で場所を変えるたび、お土産コーナーに突っ込んでいくのは女性陣がほとんどです。
 
男性陣はというと、見ているだけの人や、家族・付き合い用として有名なものを数箱ずつ購入する人が多いように感じます。
 
売り場からレジまでは一直線。
 
多分値段もそんなに見てない。
 
それに引き換え……
 
「上の子がグミが好きで、みんな欲しがるから人数分のグミと〜……休みの日に食べるようにスナック系。お稽古の合間にこれもいいかも。それからママ友に〇〇してもらったお礼に……職場の方にも、お休みいただいたからバラマキ系としてクッキー? 甘いもの苦手な人いたかな? あと何かあったときにお礼する用に……こっちは旦那と、旦那のお友だちが来たときに出す用に……それから自分へのご褒美として……」
 
なんて、シチュエーションや人付き合いを延々と張り巡らしながら売り場をぐるぐるぐるぐる回ってしまう女性の多いこと。
 
私がその最たる例です。
 
同居してない家族にまで発送するのだから、手に負えません。
 
いや、でも、お取引でたまたま遭遇したときに直近の海外旅行のお土産をくれるフォロワーさんいるしな……。
 
結局、お土産好きは誰かを喜ばせるためにあれこれ考えるのが楽しいんですよね。
 
当然、男女差があるとはいえ個人にもよりますし、どちらの行動パターンも一長一短だと思います。
 
ただ、属性による感覚の違いを想定して様子を見つつお互いの負担にならないよう行動する必要はあるなと、私はここ数年の社員旅行で学びました。
 
あの男の子のお母さんも、中学以降の修学旅行や家族旅行でりょうくん(男の子)からのお土産を貰えているといいな。

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