~いいねで肯定される散財の快楽と、画面の向こうの「生活格差」~
私はグッズ垢と同人垢をそれぞれ2つ以上所持しています。
グッズと同人を分けるのは、個人的にマストだと思っています。
その上でいずれも複数所持しているのには理由があるのですが、そのあたりはまた何かの折に書かせていただきます。
今回は、そんな複数のアカウントを休日にウロウロしていて改めて思ったことについて話してまいります。
ご存知の方も多いかもしれませんが、推し活の世界では散財するといいねがもらえます。
グッズの爆買いやソシャゲへの課金、カフェでの暴飲暴食や無限回収の募集なんかもそうです。
箱なんて積めば積むほどたくさんのいいねがつくと言っても過言ではありません。
そして最近知ったのですが、インパクトのある画像をあげると10年近く経ってもフォロワーさんの記憶に残っていたりします。
言われてみれば、私もフォロワーさんの爆買い報告や重課金報告をよく覚えているので、そんなに珍しいことではないのでしょう。
そして、散財する推し活民はフォロワーさんに好まれる傾向があると思います。
あまりにも目立つとアンチのような人たちが登場してしまうこともありますが、少なくとも私のいるコミュニティやその周辺では散財する人同士の連帯感と言うか、仲間意識のようなものがある気がしています。
直接話したことがなくても、私がリポストすることで私のフォロワーさん同士で認知し合っていて、推し活の現場で「お噂はかねがね!」と意気投合するなんてこともありました。
現場でご一緒した際に、「お金使うオタク好きだからさぁ」と言葉にされたこともあります。
これには、”景気よくお金を使う様が見ていて気持ちいい“という感覚は勿論のこと、”自分だけが散財していると不安“だとか、”自分より頑張っている人を見ると勇気づけられる“という感情も影響しているだろうなと私は考えています。
みんなで渡れば怖くない、的な。
そして、誰かと一緒に馬鹿みたいに推しに貢ぐのってやっぱり楽しいんですよ。
一種の祭りのような感覚で、「また散財だー!」「財布が限界だー!」と騒ぎながら好きなものに労働の対価を注ぎ込むのは、それ自体がご褒美です。
心の何処かにある『生活は大丈夫かな?』という不安を見て見ぬふりするのに、SNSはうってつけだと思います。
そして、いいねが貰えるたびに肯定されたような気持ちになって安心したり、人によってはその快楽に引きずられてしまうのです。
でも、冷静になって考えると画面の向こうにいる人の年収や生活は自分と全く違うのです。
私のフォロワーさんにもコスプレに重課金しながら頻繁に海外旅行に行く人や、アーティストの全国ツアーを全通しながらソシャゲのランキング入りをしている人がいますが、この人たちの年収が私と同じわけがありません。
実家の太さも違うでしょうし、もしかすると高給取りの旦那さんがいるのかもしれません。
パパ活をしていたり、夜のお店で働いている可能性もありますし、定住しないような特殊な仕事をされているかもしれません。
推し活で繋がった人というのは、他のどんな趣味で繋がる人よりも生活面での不一致が多いと思うのです。
いや、一番かどうかはちょっとわかんないですが、日常と切り離された世界で出会ったということは確かです。
そんな人から散財報告にいいねされたからといって、自分の生活において何をどう安心することができるでしょうか。
散財“いいね”で盛り上がるのは楽しいものですが、自分の生活と推し事が乖離していく前に立ち止まる視点を持つことも大切だと、私は思います。
225.グッズ界隈の散財“いいね”
推し活
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