〜世間の「月平均」を現場のリアルな数字で解体する〜
お金系コンテンツで“推し活”が話題に上がるたび、私は違和感を覚えることがあります。
それは、推し活に使うお金の月平均についてです。
Yahooニュースをはじめ、あらゆるところで推し活に使うお金は「月平均5,000円〜1万5,000円程度が相場」と言われています。
さらに、全体の約7割の人は月1万円未満で無理なく楽しんでいるとのこと。
これを聞いて、皆さんはどう感じるでしょうか?
今回は、そんな推し活への支出に関する一般論について私が感じたことを思うままに書いていきたいと思います。
初めてこの話を聞いたときの正直な感想を申し上げますと『え? は? それって……本当に推し活の話?』といった感じでした。
オンラインでの同人活動を中心に推し活をしていた時期を除いて、そんな金額で事足りた記憶はありません。
グッズ垢で繋がっている数百人のフォロワーさんのなかにも、この金額に収まっている人は少ないと感じます。
資産形成を開始して支出をかなりセーブするようになった今ですら、1度の通販で1万5,000円以上を軽く吹き飛ばしているのです。
アクスタ1体が1,600円〜3,300円、ぬいぐるみ1体が2,000円〜5,400円はするこのご時世、いったいどうしたら月1万5,000円で推し活ができるのでしょうか。
ポップアップショップに足を運んだとしましょう。
仮に単推しだったとしても、アクスタ1体で2,000円前後。
しかし、それだけのためにわざわざポップアップショップに行く人は少ないはずです。
ここに缶バッジやトレーディングカード、トレーディングアクスタなどを箱買いすれば、合計金額は8,000円〜10,000円ほどになります。
箱買いしなくとも、ランダムグッズを2〜3個ずつ購入すれば合計金額は7,000円程度になるでしょう。
もしTシャツや特大アクスタ、アクリルポスターやタペストリーなんかも購入すると、6,600円〜22,000円ほどが追加されます。
クリアファイルやポストカードセット、スマホケースやキャンバスアート、ポーチ、ステッカー、マグカップ、トートバッグにミニクッション。
ひとつでもかごに追加すれば、あっという間に月平均なんて超えてしまいます。
さらに、ポップアップショップでは“対象商品を2,200円以上お買い上げごとに特典としてランダムで〇〇をプレゼント!”などというキャンペーンが高確率で開催されています。
ランダムが何種類かにもよりますが、私は20種類くらいまでは経験したことがあります。
特典が順番通り綺麗に並んでいたとして、コンプしようとすれば必要な金額は44,000円です。
(今『高い』と感じたあなたは正常です)
(私は『あれ?意外と安いじゃん。これじゃあインパクトないかも』と感じました)
コンプは目指さないとしても、1/20の推しを手に入れようと思ったときに『1回引けたら充分』と考える人は少ないでしょう。
さらにさらに、昔は“1,100円以上お買い上げごとに”というキャンペーンも存在したというのに、数年前から“2,200円以上”になったかと思っていたら、なんと直近で見かけたポップアップショップのキャンペーンでは“3,300円以上”と記載してありました。
2回引くだけでも6,600円です。
ちなみにそれはランダム5種だったので、コンプするなら15,000円が必要ということになります。
特典が順番通り並んでいなければ、並び直すのは我々です。
ポップアップショップが開催されるということは、そのジャンルに何かしらの盛り上がりがあるということです。
映画が上映されたり、アニメが放送されたり、ライブが開催されたり、周年記念イベントだったり、円盤が発売されたり、ジャンルの規模が大きかったり……
ということは、ファンの出費はポップアップショップだけに留まりません。
映画館でのグッズ代や、特典のための周回チケット代。
アニメに伴う公式グッズの購入費用。
ライブチケット代や遠征費、ライブグッズ代。
周年グッズ、周年ガチャや周年オンラインくじ、周年書籍などの購入費用。
CDやDVDの購入費、コラボカフェ、コラボカラオケ──推し活をしていると課金必須のイベントが次々に開催されることは珍しくありません。
それなのに、1万5,000円…………?
少なくとも、ポップアップショップの行列に並んでいる推し活民は全員軽く超えているのでは?
月平均1万5,000円という話は結構あちらこちらで語られているので、何かしらの調査に基づく数字なのだと思います。
しかし、グッズ収集やライブ参加、コラボカフェや同人誌発行などの推し活を楽しんできた身からすると、何度聞いても首を傾げてしまうのです。
193.推し活に使うお金の月平均とやらについて
お金

コメント