〜防災の機能性と「玄関のリアルな生活動線」を等身大に描いた、合理的な収納回〜
前回、前々回に引き続き防災の話です。
私はこれまで、災害備蓄として水や食料、非常用簡易トイレやソーラー充電式のポータブルライトなどを用意してきました。
しかし、これらが使えるのは自宅避難の場合に限られます。
なぜなら私は、非常用持ち出し袋を用意していなかったのです。
というわけで、今回は非常用持ち出し袋に関して紆余曲折した話を書いていきます。
こちらも水同様に長らくうだうだ悩んでおりました。
理由も同じようなもので、購入すべきか否か、安価なものにするかどうか、収納場所はどうするかなど検討する事が多すぎて自分なりの最適解に辿り着けなかったのです。
しかし、悩んでいる間に震災が来てしまっては元も子もありません。
先週の度重なる地震を受けて、私はようやく再び“非常用持ち出し袋”と検索窓に入力したのでした。
すると、これまで考えたことも無かった商品が目に飛び込んできました。
それは、防災リュックにもなるスツールというものです。
普段はインテリアとして持ち出しやすい場所に置いておき、いざというときはカバーを外してベルトを出し、リュックとして背負って避難することができる優れもの。
避難所では椅子やテーブルとして利用できるため、足腰に優しいという点でもありがたい商品だと思いました。
お値段はものにより、2,500円〜7,000円くらい。
ちゃんとしていそうなものを購入するとなるとそれなりに高額にはなってしまいますが、インテリアと防災の両立はプライスレスです。
私は候補としていくつかの商品をピックアップし、念のためGeminiにも説明文を読ませ、レビューやキーパを確認し、楽天とAmazonのセールを確認し、一番安く提供しているショップのページをブックマークして、もう誰が見ても購入する気満々の状態でした。
けれども、結局購入には至りませんでした。
別件でダイソーを訪れた際に安価な収納グッズを見て、こう思ってしまったのです。
『普通のスツールなら数百円で買えるものもあるのだから、それに縄でもつけて背負って避難すればいいのでは?』
すると、購買意欲はみるみる萎んでいきました。
『もういっそのこと今後使わなさそうなバッグに防災品を詰めて、玄関付近に置いておけばいいのでは?』
実際のところ、玄関に365日スツールが置いてあるのはシンプルに邪魔です。
都内ひとり暮らしのうちの玄関は、幅1mもありません。
そこに小さめとはいえスツールを置いてしまうと、冬にみかん箱やさつまいもの箱を置くことだってできなくなってしまいます。
容れ物ばかりに気を取られるのではなく、収納場所について、もっとよく考えるべきではないでしょうか。
玄関付近で収納場所になり得るのは、シューズロッカーの上か中のみ。
シューズロッカーの上には、メルカリ梱包用の段ボールをそれなりの数ストックしています。
また、うちのシューズロッカーは大きめなので、真ん中より上の段にはビニールや工具、梱包材、使い古しのタオルや掃除用具などを収納しています。
空けるとするならば、このどちらかです。
まず、シューズロッカーの上はどうでしょうか。
脚立がなければ届かない高さなので、非常用持ち出し袋をここに置くとなると、紐などをくくりつけておいて、非常時はその紐を引いて持ち出し袋を受け止め避難するかたちになりそうです。
きっとできなくはないですし、そんなに悪くない案だと思いました。
しかしここで、段ボールの保管場所が他にないという問題が浮上します。
防虫対策の観点から、段ボールは極力ベッドのある空間──リビングに近づけたくないのです。
メルカリに出品した商品が全て出払うまで待つとなると、何年先になるかわかりません。
ということで、残る場所はひとつ。
シューズロッカーの中をなんとか片付けてスペースをつくれるか、実際にやってみることにしました。
結果的に、この案はあらゆる意味で大成功でした。
片付けようがないと思っていたシューズロッカーの上段はスッキリと片付き、掃除もでき、使わないものは処分することができました。
旅行用のバッグがひとつ入りそうな、ちょうどいいスペースも確保。
今度はその使い古しのバッグを風呂で洗い、しっかりと干して清潔に。
今はそのバッグの中に、防災用品や持ち出したいものをポンポンと放り込んでいるところです。
週末には、我が家の非常用持ち出し袋が完成すると思われます。
機能的で丈夫な非常用持ち出し袋に対する憧れもありますが、非常用持ち出し袋は非常用持ち出し袋らしくないほうが防犯的にいいという話もあったりなかったりしますし……。
あとは、女性らしくないことも重要とのことだったので、一旦それらをクリアしている今のバッグで緊急事態に挑む所存です。
205.非常用持ち出し袋を暮らしに捩じ込めるか
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